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2027年に東京（品川）－名古屋間の開業を目指すリニア中央新幹線が、8月より本格着工となりました。今年の体験乗車イベントには2万人以上が参加し、盛り上がりを見せています。

リニアは宙に浮く！？
超電導リニアは、世界で日本だけが開発に成功している世界最速の次世代陸上輸送システムです。
車両に搭載した超電導磁石と地上に取り付けられたコイルとの間の磁力によって、浮上して走行します。

東京⇔名古屋が通勤県内に！
リニアは最高時速500kmで、品川ー名古屋間を約40分で結び、現在の「のぞみ」に比べて約50分の短縮になります（品川ー大阪間は約67分）。全長約286kmのうち86％が地下やトンネル区間です。富士山はほんの一瞬だけ見ることができます。

実は民間プロジェクト
リニア中央新幹線の建築費は、品川ー名古屋間で約5.5兆円、大阪延伸で計約9兆円とされ、全額をJR東海が負担する民間プロジェクトです。2027年に品川ー名古屋間が開業すると、その経済効果は国内総生産（GDP)を年間約5,100億円押し上げるといわれ、2045年の大阪延伸によって、年間約8,800億円を超えると試算されています（国土交通省試算）。

開業前でもリニアに乗れる！
JR東海では、山梨県にあるリニア実験線（将来の営業線の一部）を使って、一般向けの「体験乗車」を実施しています。抽選制で１区間（２座席）につき4,320円で乗車することができます（２区間まで）。
体験乗車では、営業用仕様のLO 系車両に乗車し、42.8kmの実験線を１往復半ほど走行します。実際の走行では、時速150km超でリニアが浮上走行に切りかわる瞬間の「ふわっ」と浮き上がる感覚や、発車からわずか３分弱ほどで時速500kmに達するそのスピードを体感できます。
※体験乗車の募集は、JR東海のHP等をこまめにチェックする必要があります。今年は４月、６月、９月の上旬に募集がありました。過去の当選倍率は最高125倍、平均は30～40倍ほど。

<今月のことば>
自分の言葉で「本気」を伝えなければ誰も動かない
柳井　正（ファーストリテイリング会長兼社長）
大学卒業後、実家の小郡商事に入社。1984年に「ユニクロ」１号店を出店し、同年社長に就任。SPA（製造小売）戦略を成功させ世界的企業に育て上げた。率先して高い目標を掲げる柳井氏は、「会社がどっちに向かうのか、社員にどうしてもらいたいのか、自分の言葉で「本気」で伝えなければ誰も動かない。だが、日本の経営者は言わなくても伝わると錯覚している」と語っている。

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