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福井県小浜市の観光名所のひとつに「著匠せいわ」があります。畳一畳の店舗からスタートし、徹底したお客様優先主義と社員教員で、年数億円を売り上げるまでになりました。著は一膳あれば足りますが、「六角知能箸」「名入れ箸」「若狭塗箸」など数々の商品を生み出すことで、五膳も十膳も購入していただけるのです。
創業者の木越和夫氏が団長を務める商売繁盛応援団は、「商売繁盛二十訓」を掲げています。その十には「無理に売るな、お客様の好むものも売るな、お客様の為になるものを売れ」、その十五には「小さな気配り、心くばりがお客様を感動させる。しかし、小さな事から手を抜いていく、それが人間の習性、十分気をつけること」とあり、顧客の心理を見事に把握されていると感心します。木越氏は、事業を早くに子息へ譲り、商売繁盛応援団長として講演セミナーやコンサルティングで全国を飛び回る毎日です。講演セミナーの際は必ず３時間前には現地入りし、周辺を探索して情報収集にあたるそうです。商品開発力、顧客満足、貪欲な情報収集、円滑な事業継承…と学ぶべき点が多々あります。

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